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notes from my travels

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2012年 11月 14日

イランという国。

ニュースで流れているイランの情報は良くないものばっかり。

だからイランに対して悪いイメージを抱く事は仕方ない。

中国もそうだった。

いいイメージほぼゼロで行った中国。

最初はビビってたけど、いざ行ってみたら、楽しくてしょうがなかった。

やっぱり、行ってみないとわからない。

自分の目で見ないとわからない。

実際に体験してみないとわからない。


ま、イランは、旅人の中ではめっちゃいい国!!って有名な国で、いろんな話を聞いていたので、最初から中国のような良くない先入観はなかったけど。

実際に自分で旅をしてみて、イラン人の親切さには驚かされ続けた。

カウチサーフィンのホストをしてくれた人達はもちろんの事、困ってると誰かが助けてくれる。

なんの見返りも求めずに親切にしてくれる。

見ず知らずの人に自分はここまでできるだろうか。

できないよね、フツー。


カウチサーフィンをした事で、現地の人達といろんな話ができたのも良かった。

普通に宿に泊まりながらの旅をしてると、地元の人とあまりじっくり話す機会ってやっぱりなかなか無い。

一緒に遊びに行ったり、家に泊めてもらったりしていっぱい話した。


みんながみんな口を揃えて、政府を批判する。

宗教を批判する人も少なくない。

イランは厳しいムスリムの国だと思ってた。

もちろん実際にその通りなんだけど。

ムスリムの教えで、女性は肌や髪を出してはいけないというのがある。

女性のスカーフ着用が法律で義務付けられてる。

肌を出してはいけないので、服は長袖長ズボン。

お尻が隠れる丈の長い服。

コレは法律では決められていないけど、チャドルと言って、基本黒色の地面スレスレまでの長さの布を頭からすっぽり被るのが良しとされている。

結婚前の男女が触れ合うのはタブー。握手ですらも。

婚前交渉なんてもってのほか。

これは全部ムスリムの教えで、イランだけじゃなく他の中東の国でも同じ事。

外国人旅行者に対してもこの服装を強制するのはイランだけだけど。

男性はほとんど決まりはないけど、ネクタイはダメ。

ネクタイをしてると、反ムスリム、反政府とみなされて大変なんだとか。


そんなこんなでみんなイスラム教徒なんだと勝手に思っていた。

でも違った。

これはあくまで政府が国民に強制してるだけ。

今の政府のエライ人達がガチガチのムスリムで、それを国民全員に押し付けてるだけ。

もちろん本当にイスラム教を信仰してる人達だって大勢いる。

でもホストしてくれたうちの1人のひと曰く、

「政府が強制してるから表面上は国民ほぼ全員がムスリムだということになってる。僕のIDにもムスリムって書いてある。でも僕はイスラム教を信じてない。きっと信じてるのは国民の30%ぐらいじゃないかな。」

だそうです。

これはあくまで彼個人の意見ではあるけど、それでも実際会って話した人達は、とにかく政府と宗教を否定する。

ウチが話をできた人達はみんな英語が堪能で、ということは元々西洋寄りのオープンな考えで、外に視野を向けてる人達だから、そういう意見に偏ってるってのも事実だと思う。

それでもやっぱり、相当な人達が今の自分達の国のあり方に不満を持ってる。


まず今の政府のシステム。

リーダーと呼ばれる人がいて(彼らはみんなリーダーと呼んでた)、そのリーダーが4人を指名する。

その4人が首相を選任するらしい。

要するにリーダーがA氏を首相にしたければ、A氏を支持する4人を選べばいい。

そんな感じで首相が決められるもんだから、国民の意見なんて一切考慮されない。

独裁に近い感じ。

そうやってできた今の政府が、ガチガチのムスリムで、さらにアメリカは敵だ!!!って言ってるわけ。

今の政府になってから、服装に関してとかの、細かい法律が作られたらしい。

昔はもっとオープンだったのに、と嘆いていた。

それから、イスラム教の教えでは、女性の人権がかなり軽く見られている。

それに対して「おかしいだろ!」と不満を顕にする人も多い。女性に限らず男性も。


facebookや、テレビでさえも、アメリカのものは受け付けない!って事で規制がかかってる。

それでも一般市民はなんらかの方法でその規制を掻い潜って、みんなfacebookやってるし、衛星で海外のチャンネル見てるし。

でも時々、抜き打ちで警察がアパートの屋上に登って、衛星アンテナを没収していくらしい。

そうすると新しいの買いなおさなきゃいけないんだよ~と嘆いていた。


コカ・コーラなんかも一昔前は手に入らなかったらしいけど、今では普通に売ってる。

街はハンバーガー屋で溢れてる。

もちろん世界的に有名なチェーン店はないけど、それっぽいのはたくさんある(笑)。


政府に対して不満を持っているのはどこの国も同じ。

でもイランは特にひどいと思った。


お金のある人たちは、自由を求めてドバイやらアメリカやらに移住する。

そして海外で成功したイラン人達をみんな誇りに思っている。

いつか自分も外に出たい。

ガス会社で働くマックスは、「資格を取って、ドバイで働きたい。今の仕事はぜんぜん稼げない。でも同じ仕事をドバイですると月$6000ももらえるんだよ」と言ってた。

銀行員のモハンマドは「前は月$1000もらってた。でも今は$300しかもらえない。毎年グリーンガードに応募してるんだ」と言ってた。


日本人ってさ、なんだかんだ言ってもさ、外に出ると日本の良さがわかって日本が好きになるんだけど、今のイランにそういうのはなさそう。

みんな嫌で嫌でしかたない。

そりゃそうだよ。

こんないい人たちなのに、世界から、イランは全く良く思われてないんだもんね。

イランはどう?ってよく聞かれる。

なんでイランに来たの?ともけっこう聞かれる。

イランはGOODだよって答えると、みんな「いやいや、よくないよ、政府が悪いんだ」と政府批判が始まる。

政府は嫌だけど、イラン人はとっても親切で好きだよ、というと、みんな嬉しそうに笑ってくれる。


きっとあと何十年かしたら変わっていくんだと思う。

ムスリムの良い教えだけを残して、強制されることもなく、自由に。

長い時間はかかるだろうけど。


とにかくそれまで、戦争が起きない事を願うばかり。


今回、実は反米デモも見た。

参加者はやたらと子供や若者が多くて、お祭り気分でワイワイやってるだけな感がムンムンだったけど。

参加するとお小遣いでももらえるのかもしれない。

自分のやっている事の意味をわかって参加してる人はきっとごくごく一部だっただろうと思う。

「DOWN WITH AMERICA!!」って叫びながら広場を練り歩いていても、アメリカの音楽を聴いて、ハリウッドの映画を見て、毎日facbookしてるんだもんね。iphoneだって持ってるしね。

デモに参加してない人達はまったく無関心って感じだった。


国の団結力を高めるには敵を作るのが手っ取り早いって言う。

中国の反日も同じ。

絶対間違ってるよね。

なんで仲良くできないかなー。


政治だって宗教だって、もっとシンプルにできるはずなのに、そこに欲やらなんやらが絡んできてビックリするほどぐちゃぐちゃになる。

めんどくさー。


ちょっと話がズレてきた。

結局何が言いたいかって言うと、とにかくイラン、旅行者にとってはとっても面白くていい国でした。

イランに行ったらきっとアナタもイランが好きになる!

PEACE☆

by aya-papaya | 2012-11-14 18:31 | イラン | Trackback | Comments(0)
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