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notes from my travels

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2015年 06月 26日

アスワン。

エジプト最後の町アスワン。

まずはスーダンビザ申請。

イスラエルに入国した形跡のあるパスポートだと申請を受理してもらえないアスワンのスーダン領事館。

今持ってるパスポートは何もやましい事ないのに、無意味にドキドキしてしまった。

結果、もちろん何の問題もなく受理され、翌日13時にまた来なさいと言われ、翌日、無事ゲットしました!

カイロで申請すると即日発行ではあるものの、日本大使館のレターがいるし、申請料なんと驚きの100$。

それに比べアスワンでは翌日もしくは翌々日受け取りだけど、レターもいらないし申請料も半額の50$なり。


宿からスーダン領事館までは4キロちょい。

行きはミニバスで行ったけど、帰りは観光がてら歩いてみた。


昔の石切場で切り出しかけのオベリスクを貸し切り状態で眺め、スークをブラブラして帰ってきた。

ルクソールより暑いと思ってたのに、ルクソールの方が暑かった気がする。

そして店がいっぱい開いてる!

昼間ゴーストタウンと化してたルクソールと違って、スークも、軽食屋もジュース屋さんもある!

昼間歩き回った時のリフレッシュ剤、サトウキビ生絞りジュース。
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そしてルクソールでは昼からしか開かないマックが、アスワンではなんと24時間営業らしいではないか!

ま、わざわざ高いマック行かなくても他にご飯食べるとこあるから行く必要ないけどね。

と言いつつやっぱり行ってしまうのであります。
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が、まさか毎日通う事になるとは…。

と言うのもですね、ちゃんと言い訳がありまして。


アスワンで出会った素晴らしいタダ飯。

ラマダン期間中、日が沈み、"ご飯食べてもいいですよ〜アザーン"が流れると同時に始まるこのタダ飯。

毎日あるんです。

今は"ご飯食べてもいいですよ〜アザーン"が流れるのがだいたい18時35分頃。

18時前ぐらいから、町中の何ヶ所かにテーブルと椅子が用意される。

そしてどこからともなく人が集まってきて席に着く。

ご飯が運ばれてきて、18時半にはもう満席。

朝から飲まず食わずのラマダンしてる人たちが、目の前にご飯を置かれ、「待て」のお預け状態で、アザーンが流れるのを今か今かと待ちわびる。

日が沈んだよ!の合図の空砲の後、アザーンが流れると、皆一斉に食事を始める。

まずデーツを食べ、果汁1%未満の甘いオレンジジュースを飲み干し、そしてご飯。

食べさせてもらえるご飯はだいたい同じ。
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デーツ、オレンジジュース、モロヘイヤ、野菜の煮たやつ、肉少々(羊だったり鶏だったり)、ご飯、アエーシ(パン)。

これを皆無言でがっつき、食べ終わった人から帰ってく。

ビックリしたのが食べ散らかし様。
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みんながっつり残してくんだ。

お腹減ってるはずなのになんでかなーと思いながら、残さず食べる日本人。

すると、食べ終わる前からどんどんお代わりが出てくるではないか。

あ〜〜〜そういうこと?残さないといけないパターンのヤツ??

納得。

日本人としては心苦しい気もするけど、食べきれないほど出してくれてありがとうっていう、そういう文化もあるって事で。

でもそれにしても地元民の食べる量は少ない。

これをとりあえず儀式的に食べて、その後家に帰ってちゃんと食べるのかなー?

今度誰かに聞いてみよう。


それにしても、どう見てもムスリムじゃない旅行者にまで、食べてけ食べてけとタダ飯を与えてくれる、懐の広いイスラム教。

これが本来のイスラム教ですよ。

テレビのニュースだけで勝手な先入観を持つのは勿体無いですよ。


毎日食べに来なさいという有り難〜いお言葉に従い、夕飯は通わせていただきました。

顔見知りになったおっちゃん達と挨拶を交わし、当たり前のように席に着き、ご飯を前に「待て」、アザーンと共に、あたかも私もラマダンしてましたと、私も朝から飲まず食わずだったんですよ〜ようやくご馳走にありつけます〜!と言わんばかりのリアクションをし、一斉にご飯にがっつく。

旅行者にとっては悩みだと思ってたラマダンが、なんか好きになりました。

地元の人たちの日常生活に触れる事。

やっぱりこれが旅の醍醐味だと。


という説明が長くなりましたが、要するにご飯代が浮いたので、毎日夕食後のデザートにマックのサンデーを食べていたのでした。

アスワンのマックからの眺め。夕焼けのナイル川。
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こんな贅沢ももう終わりですからね。

しばらくは豆とインジェラの生活になるから、この先(爆)。


ラマダン中、夕方になると至る所で炸裂するお手製バズーカ。

けっこう小さい子までがライター片手に遊んでる。

みんな怪我しない様に気をつけてよ。
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そして最後のエジプト観光、アブ・シンベル。

朝3時半出発、テロ対策と言う事で、全ての車が警察車両の先導の元コンボイを組んで片道3時間。

物々しさはあったけど、やっぱり凄いアブ・シンベル宮殿。
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宮殿内、写真撮影禁止につき、今回はファインダー越しではなく、自分の目でしっかり堪能してきたので、内部の写真はありませんが、壁画、相変わらずサイコーでした。

できる事なら、美ら海水族館の最後の大水槽のとこの様に、座り込んでずっと眺めていたかったぐらい(笑)。

かなりウザい係りのおっさんがいたし、観光客もいっぱいでできませんでしたが。



これでエジプト観光も終わり。

世界一年間降水量の少ない町と言われるアスワンで(少ないというかむしろ雨、降りません)、宿の屋上から町を眺め、そんな場所に悠々と流れるナイル川、そしてその偉大なるナイルのおかげで栄えたエジプト文明の凄さを改めて感じた。
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うん、でもそれにしても、アンテナ多くないか?
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以上、エジプトこれで終わり。

明日の夜行バスでスーダンに入ります!!


by aya-papaya | 2015-06-26 06:00 | エジプト


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