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2015年 09月 29日

マザレスラム

ここのスタッフのカマンデに、野口健さんも数年前に連れて行ったらしい彼の出身のナザレスラムに連れてってもらった。

スラムって言うと危険な場所っていうイメージだけど、ただ裕福ではない人たちが住んでる場所ってなだけで、もちろん悪い人もいるけど、スラムの住人みんなが犯罪者なわけでもなければ、四六時中犯罪が起こってるわけでもない。

小さなトタンの家だけど、電気もあるし、水汲み場まで行けばきれいな水も手に入る。

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トイレも家にはないけど、共同トイレがある。

必要なものは全て揃ってる。

プライベートな空間が少ない分、近所の人はみんな顔見知りで、なんか悪さしようもんならどこの誰が何をしたなんて一瞬で周りに知れ渡る。

だからスラム内の治安はもしかしたら町の中心地よりいいかもしれない。

外で悪さをする人はいるだろうし、スラムの中でもとびきり治安の悪い場所ってのは存在する。

何も知らない外国人がひょっこり迷い込んだら何かが起きる可能性はもちろんある。

でもそこに住んでる人と一緒に行けば、そこまで危険ではないと思う。

実際に外国人旅行者用のナイロビ最大のキベラスラムツアーなんてのもあるぐらいだし。


スラムの生活は、生活感がムンムン漂っている。

家の前の通りはリビングルーム代わりにもなり、洗濯場にもなり、洗濯物干し場にもなり、炊事場にもなり、子供の遊び場にもなる。

食料やら雑貨やら衣類やらがゴチャゴチャと売られている。

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そして人口密度が多いから人がウジャウジャといる。

とにかく賑わしい。

そして都会にはない人懐っこさと笑顔が溢れてて歩いてるだけで楽しい。

まずめったに外国人が行かないから、珍しがってすぐに子供達の行列が後ろをついてくる。

大人もビッグスマイルで歓迎してくれる。

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子供達が四六時中手をつないで来るもんだから、両手がふさがって写真が撮れない。


こんな細い路地もあって、案内してもらわなきゃ絶対迷子になる。



そこら中ゴミだらけだけど、ちゃんとスラムの人たちが中心になって活動してるプロジェクトもある。

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カマンデが生まれてから35年間暮らした家。


電気はきてるけど、窓もなく中は暑苦しかった。



もちろんスラムの抱える問題は大きい。

ゴミやトイレの衛生問題、生活水準の低さ、薬物の使用および売買、病気の蔓延など。

そしてスラムだけじゃ無くアフリカ全土に言えるかもしれない、良くしたい、改善しようという意識のなさ。

そして仮にもしそう思ったとしても、それを実現するための資金と知識とチャンスのなさ。


彼らの意識が変わらない限り、いくら外国が援助したところで何も変わらない。

例えばどっかのNGOがスラムにキレイなトイレを作ったとする。

もともと物を大事に使うという概念がない彼らは、最初は物珍しがって使うけど、汚れたり壊れたりすればそのまま放置。

しばらくすると、誰も使わない、全く意味のないものと化す。

作ってあげた側は、スラムの住人のためにトイレを作ってあげたという、すぐに目に見える、上から目線の自己満で、また別のスラムに立派なトイレを作りに行く事でしょう。

でもそうじゃなくて、何かを与えるんじゃなくて、どれだけ時間がかかるかはわからないけど、人の意識を変えていかないと、どれだけお金をつぎ込んだところで、結局元に戻ってしまう。

数年後には意味をなさ無くなるものを与える事と、何十年後になるかもしれないけど、人々の意識が少し変わる事と、どっちが本当に必要か。


このマザレスラムは、この孤児院を運営してる菊本さんが、なにかを与えるのではなく、住民が自分たちで何が必要か、そして自分たちの力で何が出来るかと、自発的に改善していくための最初のお手伝いをしたスラム。

そしてその時のスラムの青年団の副団長だったカマンデ。

資金も知識もチャンスもなかったところに、チャンスが来る。

知識は無くてもアイデアは出せる。

そうやってちょっとだけ前に進んだスラム。



いい部分も悪い部分も見れて、いろいろ考えさせられたスラム訪問でした。

機会があればまた行きたい。

スラム楽しい。


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by aya-papaya | 2015-09-29 20:09 | ケニア | Trackback | Comments(0)
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