2016年 07月 28日
ツアーが終わってウィントフックに帰ってきて、洗濯日を1日設けてから、バスでオプウォへ。 噂に聞いてた通り、ウィントフック発オプウォ行きのバスからもう既に、乗客の半分以上がヒンバ族の人たちという、なんとも濃ゆいテンション上がっちゃう感じです。 10時間かけてオプウォに到着。 おぉーヒンバさんもヘレロさんもデンバさんもいっぱいいるーーー。 ヒンバさんとすれ違ったときにふわっと漂う匂い。 チベタンと同じ匂いがするー!! と1人でテンション上がるウチ。 乾燥した気候、お風呂に入らない習慣、そしてほぼ穀物の粉と肉と乳製品のみの食生活。 体や髪に塗ってるバターの匂いがするヒンバと、ヤクバターのろうそくの匂いが染み付いてるチベタン。 たくさんの共通点! 同じ匂いがするのも納得! 大発見です、ウチ。 翌日、ガイド探しで町をブラブラ。 噂のエリザベスさんに捕まりました。 ガイド代、車代、村への手土産代、ヒンバ、ヘレロ、デンバの3つの村に行って、ヒンバの村で1泊したい、という要望を伝え、値段交渉。 2人でN$1200で決まりました。 そして次の日の朝、いよいよ村訪問。 朝スーパーOKでエリザベスさんと待ち合わせをして、まず村への手土産を購入。 手土産予算は各村N$150ずつ。 トウモロコシの粉(主食です)、砂糖、肉、マーガリン、パンを迷うことなくそれぞれ3セットずつ、ほぼN$450ジャストです。 さすが手馴れたもんです、エリザベスさん。 いざ出発。 手土産と荷物と共に、エリザベス曰く彼女のボーイフレンドのトラックの荷台に乗り込み、まずはデンバ族の村へ。 地元の人たちは彼らの事を「アンゴラ」と呼ぶ。 ヒンバやヘレロと違って昔々北から下ってきたバンツー系の民族らしい。 アンゴラの治安悪化に伴って逃げてきた言わばアンゴラ難民。 ヒンバ族とわりと入り混じって暮らしている。 村では上半身裸だったけど、オプウォの町では、ちょっとだけ西洋文化を取り入れてブラジャーだけつけてる人が多いなんともチャーミングな人たち。 次はヘレロ族の村。 が、この日、離れた村で2件のお葬式があるとかで、村人がいない。 唯一この人だけでした。残念。 もともとはヒンバと同じ民族だったヘレロ。 だから言葉も同じ。 ドイツが占領してきた時、北へ逃げたヒンバと、抵抗せず降伏したヘレロ。 ボツワナでもちらほら見かけたヘレロの人たち。 ドイツに完全に従います、という意味を込めて、服を着ず生活していた人たちが、同時のドイツ人の格好を真似して、ゴージャスなドレスのような服を着るようになった。 それがそのまま今に続いている。 中世ヨーロッパの貴婦人のようなドレスを着る女性たち。 頭には牛の角を模した帽子。 完全降伏する中でそれでも強い意志を持っているという意味でもあるんだろうか。 お出かけの時だけこの格好をするのかと思ったら、普段着もドレスだった。 そして格好だけではなく生活様式も積極的に西洋の文化を取り入れ、お家の中は、ベッドや箪笥などの家具も電化製品もあった。 家自体も木と藁の小屋ではなくちゃんと家と呼べる建物だった。 パブリックトイレもあった。 未だに原始的な生活を送っているヒンバ族と、中世ヨーロッパが未だに続いているようだとは言え、西洋文化を取り入れたヘレロ族。 今現在の2つの民族を見ると、もともと同じ民族だったとは思えない大きな差がある。 仲はいいらしいけどね。 それでも実際のところ、ぶっちゃけた話、お互いにお互いのことをどう思ってるのか気になるところです。 そしていよいよヒンバの村。 ウチらが行ったのは、小さくてまだ若い村だった。 みんな若い。 たぶんみんな10代から20代。 それでもみんなもちろん子供いるけどね。 ガイドのエリザベスはひと通り説明をして、村人によろしく頼むとウチらを残してオプウォに帰って行った。 いよいよガチンコ通訳無しの村滞在です。 身体を洗う習慣のないヒンバ族。 赤土とバターを混ぜたのを全身に塗って、煙で炙って臭い消し。 全然臭くない。 バターで肌を潤わせてるためか、すっこい乾燥してるのにお肌ツヤツヤ。 家事全般をメインでやってるムカチャネガ、18歳。 息子たぶん2歳ぐらい。 とりあえずカッコイイよね、すごく。 装飾用の子ヤギの皮をなめしてるところ。 水汲みについてった。 村から歩いて15分ぐらいの場所。 大きな穴が空いてる。 砂利を掘ってくとちょっとずつ水が出てきた。 最初は濁った茶色い水だったけど、だんだんクリアな水になってきた。 バケツ2杯集めるの、かなりの重労働。 それを担いで村まで帰る。 ご飯はアフリカどこでも同じように、トウモロコシの粉が主食。 トウモロコシの粉をお湯でこねて、そこに発行して酸っぱいヤギのミルクと、砂糖を混ぜて食べる。 チベットのツァンパポリッジと似た味! なかなかイケる。 肉のおかずがある時は、ミルクと砂糖なし。 おかずの内容によってもなんだか気持ち柔らかさを変えてるっぽい。 芸が細かいっすよ。 食べてるものは変わらないけどね。 みんなで火を囲んでの夕食。 何を話してるのかは分からないけど、シリアスだったり、冗談を言い合って笑ったり、そして歌ったり踊ったり。 客がいたからダンスを見せてくれたのか、寒い中身体を温めるためにいつも踊るのか。 半裸に夜は布を羽織るだけ。 ジャケット着てても寒いのに、やっぱ強いね彼らは。 でも小屋の中は以外とあったかくて、ぐっすり寝れた。 男の人は家畜の世話。 空いた時間にアクセサリーを作る。 それだけで1日が終わっていく。 薪を拾って火を起こし、お茶を入れる。 お茶っぱ無し、カラメルを作って色をつけるだけ。 ヤギのミルクを絞って入れて、ヒンバ式ミルクティーの出来上がり。 トウモロコシの粉で朝ごはんのポリッジを作って食べる。 身だしなみを整えて。 空いた時間にはトウモロコシの粉が入っていたズタ袋を割いて紐を作り、アクセサリー作り。 お昼ご飯を作り始めて。 友達とおしゃべりして。 水汲みに行って。 夕ご飯の準備して。 みんなで火を囲んで団らん。 就寝。 こうやって毎日が過ぎていく。 つまらないようで、でもなんだかんだ忙しく、質素だけどある意味贅沢で。 とにかくすごく新鮮だった。 こんな原始的な生活をしてる人たちだけど、女の子たちは、日本の女の子と変わらずキャピキャピしてる女子だし。 かわいかったなー。 そしてかっこよかったなー。 フレンドリーで、気配りもできるし、がめつくないし、エチオピアの民族とは大違い(笑)。 ヒンバ、惚れました。 村に泊まってきて良かったなー。 お風呂に入らないけど、洗濯もするし、顔も洗うよ、洗剤で(笑)。 髪は町で買ってきたエクステつけてるし、オシャレには手を抜かない。 今時はバターの代わりに髪も体もスーパーで買ったマーガリンだけど(笑)。 村に泊まらなきゃ分からなかった事たくさん。 言葉は全く通じなかったけど、大大大満足です。 ヒンバ語を勉強してまた遊びに行きたい。
by aya-papaya
| 2016-07-28 20:20
| ナミビア
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