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notes from my travels

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2008年 07月 25日

教えるという事。

前にも書いた気がするけど、教えるっていう事がこんなに大変な事だとは思わなかった。

言葉が通じないってハンディはめっちゃ大きい。
でも通じたとしても結局あんまり変わらないんじゃないかと。
そりゃ教えられる内容はぜんぜん違うだろうけど、教え方って言うか、子供との接し方っていうかはあまり変わらない気がする。

タイ人の先生たちは容赦なく子供たちを叩く。
基本は竹の棒とか定規とかで手の平を叩くんだけど、ビュンって音がするもんね。
サボってるとき、話を聞いてなかったとき、宿題をしてこなかったとき、わからないとき、とにかく叩く。
中には連帯責任とかで誰か一人が悪いとクラス全員叩く先生もいる。
でもそのおかげでタイ人の先生の授業は緊張感があって静か。
頭に入ってるかどうかは別として、一応みんな勉強してる。
もちろんいい意味ではなくて力(恐怖)で押さえつけてるだけだけど。

ウチはそうはしたくないし、そんな厳しくはできないんだけど。
みんなが楽しく勉強できる授業がしたいとか理想はあるけど。
でも理想はあくまで理想でまったく通用しない。
人の話は全く聞かない、授業中は遊んでばっか。
何をどう言っても言う事聞かない、席にもつかない。
時々諦めて、遊びたきゃ遊べと放置する。
でもそうするとほんとに収拾が付かなくなる。
うるさいからってタイ人の先生が来てビシバシ叩いて去っていく。
子供たちは静かになるけど半泣き、ウチもちょっと気まずい。
話を聞いてくれる2,3人の子だけに授業するわけにもいかず、騒いでる子を席に着かせようとするだけで1時間終わっちゃうって時もある。
そんなときはやっぱり叩くしかない。
やさしく叩くとそれも盛り上がる要因になってしまうから、それなりに痛く叩かなきゃいけない。
もう「楽しく授業」以前の問題よね。
今までずっと叩かれて言う事聞かされてきたから、もう叩かれないと言う事聞かなくなっちゃってる。
親御さんにも、言う事聞かないときはおもいっきり叩いてって言われた。

たぶんね、今のウチみたいになんとなくやさしくしてるよりはタイ人の先生たちみたいに思いっきり厳しくしたほうが、勉強するって面では子供たちのためになるのかもしれない。
特に英語なんて場所柄、将来必ず必要になるしね、勉強しなきゃいけないものだし。
この場所では、英語が少しでも出来るか出来ないかで将来がかなり変わってくるからさ。
だからきっと厳しくして無理やりにでも英語を勉強させたほうがいいんじゃないかと思う。
でもね、もちろんホントは楽しく勉強してほしいってのがあるんだけど、そういう奇麗事云々のほかに、人として子供たちに嫌われたくないって気持ちもあるんだよね。いい先生になりたいって言うかさ。
いい先生になれる力量はないから、ホントはただ嫌われたくないだけ。
もし厳しくする事が子供たちのためだとしても、嫌われたくないからそこまで厳しくできない。
自己中だね。ま、でもこれがホンネでこればっかりはどうにもならない(笑)。
嫌われる事ができないなら、じゃあ、残された道はなめられるか好かれるかだよね。
今は好きって言ってくれる子もいるけど、けっこうなめられてる。
アヤ先生はあんまり叩かないから遊んでも大丈夫って。
これじゃダメなんだよね。これじゃいつまでたっても、いい先生にもなれなければ楽しい授業もできない。
そして子供たちもぜんぜん勉強できない。

学校の先生たちってホントすごいと思うよ。
日本でも学級崩壊とかモンスターペアレンツとかいろいろ抱えて、よくやっていけるなぁと思う。ありえないぐらい大変な仕事だよ。
ウチは1クラス12人とかでヒーヒー言ってるのに、日本の学校は40人とかいるわけだし。
それでちょっとでも叩いたりすれば問題になるわけでしょ。じゃあどうしろっていうのさね。無理だよ、普通に考えて。


どうすればいいんだろうなぁ~。
もう2ヶ月経ったけど、まったくもって形になってこない。
あと2ヶ月しかないんだよ。なんか形にしたいよな~。

もうかれこれ6年ぐらい韓国で英語の先生をしてるカナディアンの友達に言われた事。
When you teach, be funny, be interesting.
頑張ってるつもりです。でもまだまだ足りないみたい。

カワイイくせにめちゃめちゃムカつく悪ガキたち。
毎日精神的にも肉体的にも疲れ果てて帰ってくるけど、あと2ヶ月、ぜったい楽しくしてやる。
覚悟してやがれ。

by aya-papaya | 2008-07-25 22:54 | タイ


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